文化プログラム

近藤佳奈写真展 ULTREIA サンティアゴ巡礼 -それぞれの聖地に向かって-

インスティトゥト・セルバンテス東京は写真家近藤佳奈が2018年、2019年、2021年に歩いた「フランス人の道」の写真展を開催します。 イタリアのバチカン、イスラエルのエルサレムと並ぶキリスト教三大聖地とされる、スペイン北西部にあるサンティアゴ・デ ・コンポステーラ。9世紀初頭、ある羊飼いが星に導かれイエス・キリストの弟子ヤコブの遺骨が納められた洞窟を発見したとされ、その場所に大聖堂が建立されました。イスラム勢力によりエルサレムへ行くのが困難であったキリスト教徒達は、王侯貴族から平民までこぞってこの地を目指すようになり12世紀には、最盛期を迎えました。 その後、紆余曲折あり、サンティアゴ巡礼は下火となりましたが、20世紀終わりに再び脚光を浴び始め、世界中から多くの巡礼者がサンティアゴを目指すようになりました。 サンティアゴ巡礼は全ての人に開かれており、宗教も問われない事から、現在、バックパックを背負った人々の国際交流の場ともなっています。聖地を目指して歩き続ける人々の想いはそれぞれ、出会いと別れを繰り返す巡礼路で、巡礼者達は自らの人生と向き合い、浄化されていきます。そこには古来より人々が歩き続けた“道“がもつ力が働いているのかもしません。

主催

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