風に向かって漕ぐ
ロード・バイロンとメアリー・シェリーというロマン主義を代表する二人の人物が醸し出す時代の空気は、文学史上もっとも神話的な存在の一つである《フランケンシュタイン》が誕生した背景へと私たちを導きます。歴史映画ならではの厳密な文学的考証と、端正に構成された映像美に支えられた本作は、英国とスペインの俳優陣が最高の演技を見せる中、ゴンサロ・スアレスのフィルモグラフィー、さらにはヨーロッパ映画史においても欠かすことのできない名作となっています。 あらすじ イギリスの詩人メアリー・シェリーとロード・バイロンは、祖国を離れざるを得なくなる。旅の途上でメアリーは、養父の家で出会った若く情熱的な詩人シェリーとの出会い、彼への愛、そして駆け落ちの日々を回想する。さらに、スイスでのバイロンとの再会も思い起こされる。しかし何よりも彼女の記憶に刻まれているのは、1816年11月のある夜、友人たちが怪談を語り合う中で、伝説的な怪物《フランケンシュタイン》が誕生した瞬間である。 [スペイン映画アカデミー]
