文化プログラム

特別試写会『情熱の王国』

特別試写会『情熱の王国』 Action Inc.

特別試写会『情熱の王国』 

開催日:5/20(月)18:30- 
会場:インスティトゥト・セルバンテス東京 
入場無料、要予約 
*映画上映後にアクション代表の比嘉世津子さんとインスティトゥト・セルバンテス東京文化部長のトークがございます。 (日本語同時通訳付) 

インスティトゥト・セルバンテス東京は、映画配給会社アクションの協力を得て、カルロス・サウラ監督の遺作となった『情熱の王国』(2021)の特別試写会を開催します。 スペイン映画界の巨匠カルロス・サウラ監督が、91歳で亡くなったのは、2023年2月10日。ゴヤ賞栄誉賞を受賞する前日のことでした。日本では、『カルメン』『血の婚礼』『フラメンコ』などと共に『カラスの飼育』や『歌姫カルメーラ』『タンゴ』『サロメ』から2016年のホタ(JOTA)のドキュメンタリー『J:ビヨンドフラメンコ』まで、数々の作品が公開されてきましたが、晩年は短編やドキュメンタリー、オペラや舞台の演出にも活動の場を広げ、メキシコで撮影された『情熱の王国』(2021)が最後の劇映画、そして、監督自らが出演するドキュメンタリー『壁は語る』(2022)が遺作となりました。 

来る6/1(土)より渋谷ユーロスペースにて、監督の遺作となった『情熱の王国』(2021)『壁は語る』(2022)に2作が同時にロードショーされます。「過去を反芻するより、未来を考えることに時間を使いたい」と言い続けていた監督の生き方を再発見するチャンスです。どうぞお見逃しなく! http://www.action-inc.co.jp/saura/ 

 『情熱の王国』 
監督・脚本:カルロス・サウラ/2021年/スペイン=メキシコ /99分/スペイン語(日本語字幕付) 
演出家のマヌエルが次に考えている舞台は、ミュージカルを作るためのミュージカル。構想からキャスティング、完成までを描くには、振付師が不可欠だった。彼は元妻であり女優で著名な振付師のサラに助けを求める。ただ、マヌエルが書く脚本の中で、サラは交通事故にあい車椅子になった振付師だ。引き受けたサラが主導するキャスティングでは、何とかオーディションに受かろうとする若者たちの緊張感と競争心、そこから頭角を表す男女3人が生き生きと描かれる。その中の一人、イネスは父親と地元ギャングとの対立を心配しながら稽古に励む。メキシコの過去と現在を繋ぐために、独自の舞台を作ろうとする演出陣。数々の力強い伝統音楽がダンスとコラボレーションする中で、悲劇と虚構と現実が交錯する物語が生まれる。

主催

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