文化プログラム

『転轍手』ファン・ホセ・アレオラ

『転轍手』ファン・ホセ・アレオラ Alberto Antolín

作品:El guardagujas 『転轍手』
作者:Juan José Arreola ファン・ホセ・アレオラ(1918年メキシコ~2001年メキシコ、グアダラハラ)
予約:bibtok@cervantes.es

この作品はメキシコで20世紀に書かれたファンタジー小説の中でおそらく最も優れた作品であり、1952年に初めて出版され、作品集『密謀』(Confabulario)の一部である。
鉄道制度が空想的なまでに変わっているある国の荒廃した駅で物語は展開される。ひとりのよそ者が、ひとけのない駅に、乗る予定の電車が出発するはずの時刻ちょうどに着いた。突然、誰かの気配を感じると、見たことのない転轍手が、優しく叩いてくるという思いもよらない方法で挨拶してきた。よそ者が彼の目的地であるT行きの電車はもう出てしまったかと聞くと、転轍手は直接それに答える代わりに、その国のおかしな鉄道システムの様々な点について助言や忠告を始め、彼を「さかさまの世界」に案内するのだった。

アレオラの最大の功績は、作品を複数の解釈をもたらす構成にしたことにある。独特でメキシコ的で普遍的な作品は今も色あせることがない。

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