7つのビリヤード台
来る10月6日、第4回スペイン映画の日をお祝いします。この記念日は、現代文化に欠かすことができないスペインの映画遺産の重要性を広く知らしめるために設けられています。
記念上映されるのは初の女性監督、スペイン映画界のサラブレッド、グラシア・ケレヘタによる5作目の長編映画『7つのテーブル(フランスビリヤード)』です。
このファミリードラマは、スペイン映画が得意とするところの、人間関係をテーマにしています。マリベル・ベルドゥとブランカ・ポルティージョ主演、連帯と克服の物語を通じて、危機の時代において女性が立ち上がる強さを描いています。
タイトルにあるビリヤードのテーブルが、現代生活への抵抗の象徴となっています。共有スペースを復活させるための戦いは市井の人々への讃歌でもあるのです。
本作は国内外で大きな反響を呼び、様々な映画祭で上映されたほか、マリベル・ベルドゥとアンパロ・バロはそれぞれゴヤ賞の主演女優賞と助演女優賞を受賞しました。
2007年に製作・公開された『7つのビリヤード台』は、映画が現代社会において欠かせないものであり、人々の生活において重要な位置を占め続けていることを明らかにします。