Amor ciego (盲目の愛)ロサ・モンテロ
「Amantes y enemigos」に収録されている「Amor ciego」の主人公は、世界で一番恐ろしい女として描かれ、美しい人々の世界からは追放されていると感じるほどの醜さだが、仕事の面では成功を収めている。
この物語は一人称で書かれており、時に甘酸っぱく、ブラックユーモアにあふれている。「私は40歳でとても醜く、目の不自由な男と結婚している…」というフレーズで物語は始まる。
スペイン国民文学賞2017を受賞したこのロサ・モンテロの物語は、ユーモアと愛の憂鬱さに富み、夫婦の喜びと苦悩と、理想化の必要性を描いている。