映画試写会 『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』
26年ぶりとなる大規模展『ボテロ展 ふくよかな魔法』日本開催にあわせ、映画『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』が全国で公開されます。これに先駆けてインスティトゥト・セルバンテス東京では、マエストロ・ボテロの90才のお誕生日4月19日に同ドキュメンタリーの試写会を開催します。 なぜ、すべてをふくよかにするのか?またそこに込めた意味とは? 唯一無二の独創性を貫く信念について、ボテロ本人、そして波乱万丈の人生を一緒に歩いてきたファミリーが語りきる貴重なドキュメンタリーです。
【映画紹介】
ドン・ミラー監督、英語・スペイン語(日本語字幕)2018年制作、82分
世界で最も有名な存命の芸術家、フェルナンド・ボテロ。
人間も静物もなぜだかみんなふっくら、ぷっくりと膨らみ、素朴でユーモアあふれる作風が愛される“南米のピカソ”。
90歳のマエストロは現在も毎朝アトリエに通い、多幸感あふれる独創的な作品を生み出し続けている。
本作では、幼い頃に父を失った貧しい少年が、闘牛士学校に通いながらスケッチ画を描いていた原点から、対象物をぽってりと誇張する“ボテリズム”に目覚め、《12歳のモナ・リザ》 のMoMA展示で一躍注目を浴びアート界の頂点へとたどり着いた軌跡を追いかける。
一方でコロンビア出身という出自で差別され、ポップアートや抽象表現主義全盛期に具象画を描く頑なさを批判されたことも。
愛息の死、自身の利き手の一部を失う悲劇など、精神的にも肉体的にも作家生命が危ぶまれた衝撃の過去が明かされる――。