逆境に挑む:日本とスペインの視点 ~『Hiroshima』著者アグスティン・リベラ氏を迎えて~
インスティトゥト・セルバンテス東京は、この度スペインと日本のジャーナリストを招き、広島原爆からの復興、戦争、そして福島原発事故後など、苦境から回復する人間の力をテーマにした講演会を開催します。
スペインからは『HIROSIMA』の著者であるアグスティン・リベラ氏、日本からは読売新聞記者の藤原善晴氏、そして在日本スペイン人ジャーナリストのカルメン・グラウ氏が司会として参加します。
人々の証言や取材調査から得られたそれぞれの物語、そして多角的な視点を持った独自の見解を通じて、被災者への理解と共感を深めます。
歴史的な記憶が人類が共有する重要な要素であることを考える絶好の機会となるでしょう。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
アグスティン・リベラ(1972年、マラガ生まれ)
マラガ大学にてジャーナリズムの博士号取得。同大学コミュニケーション科学部で教鞭をとる。
1991~92年カナル・マラガTV、93~96年 ディアリオ16・マラガ勤務
1996年 El Mundo de Andalucía 創設者のひとり。東京をはじめ世界15ヵ国に特派員として活躍の後、El Mundo紙本社にて全ジャンル(闘牛以外)の記事を執筆。El Mundo紙、El Día de Baleares紙では経済・観光部門編集長。
2001年、小泉純一郎前首相のプロフィールを執筆し、第4回マヌエル・アルカンタラジャーナリズム賞の最終選考。2003年米国ジャーナリズム研究のため米国政府より助成金を受ける。2007年、『El viaje de los ingleses: rodando con Antonio Banderas』(バンデラス及びアントニオ・ソレールによる序文)を出版。2009年El Confidencial紙に入社、現在は同紙アンダルシア支社責任者。
カルメン・グラウ
東アジアを専門とするスペイン人ジャーナリスト、日本語通訳。マドリード・コンプルテンセ大学で歴史学博士号取得。早稲田大学地域社会と危機管理研究所招聘研究員。国際情報サイトEqual Timesの日本特派員。労働移民の将来に関する記事により2019年国際労働機関(ILO)のグローバルメディア賞受賞。スペイン、ラテンアメリカの多数のメディアやシンクタンク向けに執筆。
藤原善晴
1959年広島生まれ。 東京大学文学部西洋史学専修卒業後、読売新聞東京本社入社。
日墨交換留学にてグアダラハラ大学環太平洋圏研究所・文学研究所で研修。
読売新聞国際部配属、アジア総局の後、ハバナ支局、リオデジャネイロ特派員としてカリブ海地域、南米取材を担当。後にパレスチナ・ガザ地区でユダヤ人入植地撤去や難民キャンプの実情を取材。
2017年「旅行読売」編集長。在任中に広島市・呉市を舞台にし、原爆、呉空襲も扱ったアニメ映画「この世界の片隅に」取材し、臨時増刊3冊を編集・刊行。
2020年~読売新聞文化部記者。