銀幕の時代 スペイン娯楽映画1955年~1985年
Variosひと昔前は、映画館へ足を運ぶことが人々の大きな楽しみだった。
観る作品を選ぶために数日前から町や村の映画館を巡り、ポスターやロビーカードを見比べることも少なくなかった。俳優の顔や名前を当てにする時もあれば、題名や内容に惹かれたからという理由もあり、あるいは宣材に見つけた特に興味深い一部に心がくすぐられたからだ。
当時の政治的な環境とかけ離れて、特に外国との合作が始まった1950年代半ばから、スペインは国内外市場で他国の作品と競争できる娯楽映画を次から次へと産み出して行く。この現象は1980年代半ばまで続く。ハノ、エルミダ、モンタルバンなどの素晴らしい絵師は独特な筆跡で魅力溢れる極彩色のポスターを創造し、それらと一緒にロビーカード、新聞広告、手渡しビラなども宣伝効果を利かせた。
そして、同じ時期にスペインは数多くの外国映画のロケ地としても賑わい、その共同作業は映画人の育成の役も果たした。
本展では、世界各国の宣材が、かつてのスペインの日々を今によみがえらせる。
キュレーター: ダニエル・アギラル
展示物: ダニエル・アギラル所蔵
